起立性調整障害

小学校高学年から高校生くらいまでの子どもさんに【起立性調整障害】という病気がよく見られます。それらの症状で遅刻や不登校がちになるケースもあります。

起立性調整障害(POTS)は、急激な肉体の成長に対して自律神経の発達が追いつかず、様々な症状が出現する身体的疾患の1つです。ストレスなどの心理的負担でも症状に影響をあたえることも多いです。立ち上がった時に血圧が低下し心拍数が増加する症状を引き起こし、めまい、動悸、倦怠感などの症状が出ます。症状は午前中に強くあらわれ、午後からは体調が回復することが多いので、家族からはウソじゃないかと思われてしまうことも。

子どもさんやご自身に、次の項目に当てはまるものはないでしょうか。

・立ち上がったときに、めまいやふらつきを起こしやすい

・朝なかなか起きられない(午前中は調子が悪い)

・立ち上がったときに、気持ちが悪くなったり気を失ったりする

・少し動いただけで動悸・息切れがする

・長時間立っていると疲れや倦怠感を感じる

・入浴時や、嫌なことを見聞きしたときに気持ちが悪くなる

・消化不良や食欲不振、便秘などがある

・倦怠感がある、もしくは疲れやすい

・頭痛や頭のかすみがある

・顔色が青白い

・ときどき腹痛を訴えたり乗り物酔いしやすい

このような症状は大人でもあります。3つ以上当てはまる場合には、医師の診察を受けましょう。適切な水分摂取や運動、薬物治療などが治療法として用いられます。ストレスが関係している場合には心理カウンセラーに相談しましょう。