占いと、心理カウンセリング

「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」とのことわざがあります。占いは当たることもあれば、当たらないこともある。必ず当たるとは限らない、だから気にすることはないと言う意味です。

神社のおみくじは占いの一つですしテレビ番組でも占いは人気ですね。「あなたは・・・・の人です」と言われるとつい頷いてしまいがち。また「当たる!」と思える言葉や「来年のあなたは・・・」と、自分にとって都合の良い言葉が貰えそうな占いは、期待度が高まります。 

相談者様の中には「今まで何回か占いに行ったのですが…」と言われる方もいらっしゃいます。今の状況から変わりたいと思われる方には、占いと心理カウンセリングは似ているように思われるのかもしれません。しかし、占いと心理カウンセリングは異なるアプローチや目的を持つものです。

占いは、占い師が未来の出来事や運命についての情報を提供するもので、タロットカードや手相、名前や生年月日などのツールを使って予測やアドバイスを行います。名前や生年月日・手相などは、過去のデーターから割り出した統計学に基づき予測するものです。またおみくじやカードなどは、それをひいた時の偶然や、占い師が学んできたことや直感から未来予測や運命に焦点をてた情報提供です。あくまでも「予測」であり、科学的エビデンスに基づいたものではありません。

一般的に占いに対する評価は個人の信念や意見により違い、占いを楽しむための娯楽として受け入れている人がいたり、反対にそれを信じることなく、迷信や誤解とみなす方々もいます。

一方、心理カウンセリングは、個人の心理的な悩みや問題、困難なことに対しての辛い気持ちを受けとめ、専門的な知識や技術を用いてクライエントと対話し、感情や思考の理解を深める助けをします。そして、これからどうしたら良いか…、問題解決への糸口を共に考え支援していきます。その人その人に応じた心理的問題解決や、心の成長のための支援に焦点を当てたサポートになります。

結論として、占いが是か否かは個人の信念や価値観ですので、自分自身の判断で決めれば良いことです。また、どう楽しむか、参考にするか、信じるかどうかも個人の自由ですね。私も動物占いや四柱推命を楽しんだことがあります。

ただ、人生においての悩みや問題解決は、今後の人生に大きな影響があります。占いは、時にはその個人の意思決定や行動に大きな影響を与え、依存的になることがあるため、大切な物事を決める時には、客観的な情報や心理専門家に相談することが重要です。

【自分の人生のハンドルは 自分が握る】      ぴゅあカウンセリングルームでは、そのお手伝いをします。

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