喪失体験

先日、ある方と話していたとき、私の口からつい出た言葉が「喪失体験」でした。喪失体験にはいろんなものがありますが、大まかに次の5つに分類できます。

人間関係の喪失:大切な人や身近な人との別れ、失恋、子どもの自立

所有物の喪失:大切な物の破壊、なくなる、収入減、ペットの死

体力身体機能の喪失:病気、老化、機能を失う

夢や自己イメージの喪失:目標、気力、自信、存在価値

環境の喪失:社会的地位、リストラ、役割、定年、等々

私のような年になると、親との別れや、子どもの自立、老眼になり、容姿はメッチャ衰え、健康体といえない、出来ていたことが出来なくなる、などホントに数えきれないほどの喪失体験ばかりです。

その都度、何とも言えない寂しさや、焦り、孤独感などを感じて来ていました。思えば“よく耐えてきたなぁ”そう思います。

しかし考えてみたら、喪失体験って、持っていたものがなくなるから「喪失体験」になるんですね。最初から持っていなかったら喪失体験にはならない。

積み上げていった人間関係や、経験、努力して手に入れたもの、葛藤を覚えながら成長してきたメンタル、それらは実は自分が築き上げてきたもの。そっか、生きてきた証を失うのか…。

大切なものや積み上げてきたものを失くなってしまうことは、本当に辛く、悲しいもの。怒りすら感じるほど苦しいのは当たり前、仕方のないこと。

そっか そっか…、それならその感情を受け止め、ゆっくりしっかり癒すことで、人は次にいける。

失くしたものや会えなくなった人、出来なくなったことは山ほどあるだろうけど、その感情を自分自身が認めてあげる。時には抗うことなく潔くあきらめることもしながら。。

そして今の自分にできることを懸命にやればいい。また違う何かに目を向ければいい。そんなことに気づいた一瞬でした。

私も喪失体験はたくさんあるけれど、前からボランティアをやりたいなと思っていました。何のボランティアをやりたいのかまだ自分でも分かりませんが、新しい自分さがしの旅が始まったって感じです😂

いつまで続くのか 自分さがしの旅。いくつまで続くのか 自分さがしの旅。。

皆さまも自分探しの旅、福井ぴゅあカウンセリングルームにご相談ください。