言葉ではない 沈黙のカウンセリング 

query_builder 2026/06/05
カウンセリング
言葉ではない 沈黙のカウンセリング 

ある男子の事例

プライバシーに配慮し個人が特定されないよう、年齢など一部変更してお伝えしています。

 

クラスの全員面談での、初めての顔合わせ。男子は来室した時から唇をギュッとつむんで、顔を少し横向きにしたりする態度は。明らかに他の子と違っていました。

「最近、学校生活はどうかな?」との私の開かれた質問に対し、下を向きずっと沈黙。。

「絶対何も喋らないぞ」との感情や、本音をもらさないぞと強い決心をしている様子。両手は強く握りしめていました。しかし、時々私に目を合わせ、みつめ返してくる目は、何かを言いたいけれど言い出せない辛さを訴えているようでした。

 

普段の全員面談では、一人4.5分の顔合わせ程度のものですが、そのような男子に対して私は、今はこの男子に寄り添わなくては…と判断し、彼の沈黙の時間に寄り添うことにしました。

男子はずっと下を向いたり、横を向いたりしながら、時々目をこすり、湧き上がってくる感情が噴出しないよう我慢しているようでした。

沈黙の彼に、私は見守りながら沈黙で寄り添う・・・

しだいに鼻をすすりはじめ、涙を隠すようにズックのヒモを結び直すようなしぐさを繰り返していました。

男子は 「泣く=弱い」 と思っていた可能性もあり、涙への羞恥心もあったと思います。その気持ちも感じとり、黙って寄り添い続けました。

 

15分ぐらい経ったでしょうか、男子は涙が止まらなくなっていました。給食のチャイムが鳴り、他の男子たちが様子を見に来たので、人が来ないところに移動させ、「泣いても大丈夫だからね」と、ひと言声をかけ、そばに居ました。人は一人では泣けない時があります。カウンセラーとの安心した空間を共にすることで、泣くことができることがあります。ちなみに先生方は、その男子が何かで苦しんでいるであろうことは知らなかったようでした。

 

心理カウンセラーは、辛い気持ちを我慢している感じを “理解しよう”とします。また、原因追及を急きません。「何かあったの?」「なぜ?」など多用して話をさせようとはしません。

「ずっと頑張ってきたんですね」

「言葉にするのって難しいですよね」

など、感情そのものを受け止めようと努力し、また、配慮します。言葉ではないノンバーバルな表現を受け止めます。これは残念ながらAIでは出来ないことです。

このケースでは、「話は出来なかったけれど、涙を流せたこと自体」が、大きな治療的変化の始まりでありました。彼の“存在そのもの”を肯定し受け止める姿勢でいたところ、男子は「また話がしたい」と次に面談することを約束しました。

 

今、AIはいろんな現場で利用され、悩みや問題解決にも否定せず肯定的でキチンと助言してくれる素晴らしいものとなりました。利用している人もとても多いと思います。

しかし、辛い感情はモヤモヤと言葉にならなかったり、混乱していて妥当な言葉が見つからなかったりします。自分の感情をどう表現していいのか分からないときもあります。

そのような時などは、寄り添い共感し、理解して貰える心理カウンセラーに相談されるほうが良いのではないか?と思います。皆さまもそのような時がありましたら、是非ぴゅあカウンセリングをご利用ください。私なりに、精一杯寄り添い聴かせていただきます。

 

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ぴゅあカウンセリングルーム

住所:福井県鯖江市

定次町325-6

電話番号:0778-53-2610

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