皆さんもよくご存知かもしれませんが、私が事あるごとに思い出す心理学で有名な『旅人とお爺さんの話』です。
ある旅人が、道ばたに座っていたお爺さんに声をかけました。
「お爺さん、次に向かう村は、どんな村でしょうか。」
お爺さんはゆっくり目を開けて、旅人に尋ねました。
「ところで、お前さんがいた村は、どんな村だったんだい?」
旅人は顔をしかめました。
「ひどい村でしたよ。皆よそよそしくて、誰も助けてくれない。
素っ気なくて、冷たい村でした。あんな所、もう二度と行きたくありません。」
お爺さんは、うんうんとうなずいて言いました。
「そうか。なら、次の村も……きっと似たようなものだろうね。」
旅人はがっかりした顔で歩き出しました。
しばらくすると、別の旅人がやってきました。
「お爺さん、次の村はどんな所でしょう?」
お爺さんは同じ質問を返しました。
「お前さんがいた村は、どんな村だったんだい?」
旅人は目を細め、懐かしそうに言いました。
「ああ、とても良い村でした。困ったときはみんな助けてくれて、
笑顔の絶えないあたたかい村でした。離れるのが少し寂しいくらいです。」
お爺さんは優しく笑いました。
「そうかい。なら、次の村もきっと、そんな村だろうよ。」
その旅人は、嬉しそうに道を進んでいきました。
※
・「人は冷たい」と思っている人は、冷たさを証明するように周りを見ます。
・「人は優しい」と思っている人は、優しさに気づきます。
つまり世界は “その人がどんな心で見ているか” によって変わるのですね。
「環境が悪いからつらい」
という時、その背景には 心の中の解釈のクセ
が関わっていることが多いものです。私自身、身につまされます。
もちろん、環境が本当に悪いこともありますが、このお話は「自分の感じ方や見え方を整えることで、世界が少し変わる」
心を閉じていると、まわりも冷たく映り、心をひらいていると、まわりのぬくもりを見つけやすくなる。。
「世界は、いつも自分のとらえ方に合わせて姿を変える」
この話は、それを教えてくれ希望を与えてくれるお話です。
ぴゅあカウンセリングルーム
住所:福井県鯖江市
定次町325-6
電話番号:0778-53-2610
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