「自分を大切に」とは ①
私は常日頃からそのようなことを言っています。先日ある方が(相談者様ではありません)「今までずーっと我慢してきた。これからは自分の思うようにやっていく」と話されました。
なるほど…そうだよね…、その人の今までのご苦労はいかばかりか…気持ちは痛いほどよく分かり、私は何も言うことができませんでしたが
“もう少し考える時間があるといいな”との思いで話しを聞いていると、その人の決断は数年後のことでしたので、私は少し安堵しました。
自分の考えを大切にとは、「自分のやりたいこと、こうでありたいと思うことを実践していく」ことも含まれますが、ただ決して自己中心的になればいいと言う訳ではありません。もしも家族や周りの人が反対意見を言ったとしたら、それにはその人なりの理由があるかもしれません。反対意見だからと聞く耳を一切持たないのではなく、反対意見だからこそ耳を傾けてみることが大切です。そして先見の目で、かつ客観的に自身を見つめ判断して欲しいと思います。そのためには時間がかかる場合があります。
ちなみに小さい頃から、感情の揺れが激しい親に従ってきた人は、恋人や身近な人の意見に振り回されがちになります。また、例えばAさんが言った言葉を丸のみにしたかと思えば、Bさんが別のことを言ったら「そうだ」と考えが変わり、またCさんが別のことを言ったら「結局どうしていいのか分からない」と嘆くことになります。
そんな時は、早急に事を進めない方がベター。自分の考えを大切にそして周りの意見も大切にしながら、自分を洞察し冷静に答えを出してゆくことです。早急に結論を出そうと焦らないことが大切です。
それでも決めなければならないときは、是非福井ぴゅあカウンセリングルームにご相談ください。