怒りの感情

感情には一次感情と二次感情があるといわれています。

一次感情」出来事や状況に対する直接的な反応

二次感情」 出来事をどう捉えたかなど思考に対する反応

そのなかでも、心理学の世界では怒りは「二次感情」と呼ばれています。突然出てくる感情ではなく、その気持ちの裏には必ず本当の気持ちである「一次感情」が隠れているとされていわれています。怒りの裏にある一次感情の代表例は、「期待」「心配」「悲しみ」など。例えば

・こうしてくれると思ってた(期待や予測)があったのにしてもらえない。

・母と一緒に居たいかったのに、仕事を優先して出かけてしまった(寂しさや悲しみ)

・帰って来るはずの時間に帰ってこない(心配)

『こうあってほしい』『こうあるはずだ』という、自分の期待や、願望が裏切られたとき。悲しみや不安、恐怖、嫉妬、寂しさ、自己嫌悪、無力感など自分の中に受け入れがたい「一次感情」があるとき、それを隠すように「怒る」という言動をとるものだそうです。怒りの原因は、自分自身のゆずれない価値観とも言えます。誰かにイライラさせられたわけでも、怒らされたわけでもありません。怒りは、自分自身が生み出している感情なのです。

また、幼い頃から自分を抑えてきた人ほど大人になってコントロールが難しく、怒りが強く出やすいようです。溢れ出てくる感情に悩んでしまうのは、誰かの為に我慢してきた証なのではないでしょうか。

しかし、怒りの感情に揺れ動かされすぎてしまうのは、自分自身が辛いものです。そんなときは、怒りの向こうにある自分のネガティブな感情を感じとりましょう。そしてその感情を認めてあげることで怒りの感情が落ち着きます。

一人で難しいときには、ネガティブな感情をカウンセラーに気軽にお話しください。もちろん幼い頃の話でも思い出話しでも結構です。

話すことは、ずっと留まっていた心のわだかまりから解放されます。辛かった感情を心から離すことになります。カウンセラーは心がラクになられますようお手伝いいたします。お気軽にご予約下さい。