好きなことをやめられない=依存症?
人が「依存」する対象は様々ですが、代表的なものに、アルコール・薬物・ギャンブル等があります。
このような特定の物質や行為・過程に対して、やめたくても、やめられないほどほどにできない状態をいわゆる依存症といいます。
- ※医学的定義では、ある特定の物質の使用」に関してほどほどにできない状態に陥る状態を依存症と呼びますが、
本ページでは行為や過程に関してそのような状態に陥ることも含めて依存症として表現しています。〈厚生労働省 ホームページより〉
「好きなことは止められない。」よくこのようなことを聞きます。タバコを止められない、ゲームを止められない、甘いお菓子を止められない、など結構あります。これはただ好きなだけなのでしょうか?それとも依存的になっているのでしょうか?
依存症の診断には専門家が専門的な知識をもって診断する必要がありますが、特に大切なのは本人や家族が苦痛を感じていないか、生活に困りごとが生じてないか、ということです。
本人や家族の健全な社会生活に支障が出ないように、どうすべきかを考えなくてはなりません。
依存症とはやめたくてもやめられない状態に陥ることですが、大きく分けて主に2種類あります。
★「物質への依存」
アルコールや薬物といった精神に依存する物質を原因とする依存症状のことを指します。
依存性のある物質の摂取を繰り返すことによって、以前と同じ量や回数では満足できなくなり、
次第に使う量や回数が増えていき、使い続けなければ気が済まなくなり、自分でもコントロールできなくなってしまいます(一部の物質依存では使う量が増えないこともあります)。
★「プロセスへの依存」
物質ではなく、パチンコやゲーム、恋愛など・・、人間関係や特定の行為や過程に必要以上に熱中しのめりこんでしまう症状のことを指します。
どちらにも共通していることは、繰り返す、より強い刺激を求める、何よりもやめようとしてもやめられない、いつも頭から離れないなどの特徴がだんだんと出てくることです。
★問題は、本人や誰かが困ること
アルコール、薬物、ギャンブル等、依存しているものは人それぞれですが、依存症に共通することは
・家族とのケンカが増える
・相手や周囲に迷惑をかける
・生活リズムがくずれる
・体調をくずす、健康を害する
・お金を使いすぎる
・学校や仕事に支障が出る など
何かしらの問題が起きているのにも関わらず、ほどほどにできない、止められないや状態に陥っているということです。
「いけないこと、やめたほうが良い」そう分かっているのに止められない状態です。
このような状態にある場合、依存症と同じように対応を考える必要があるといえます。
依存症のことを考えるときに大事なのは、そのことによって本人や家族が苦痛を感じているのかどうか、生活に困りごとが生じているのかどうか ということです。
本人や家族が苦しんでいるのであれば、それは改善が必要な状態です。
依存状態から抜け出ることは容易ではありませんから、専門家に受診し依存症に関する正しい知識を身に付け、適切な対応をとっていくことが必要といえます。
もしかして、お酒に溺れる恋人にしがみつくなど依存的になってしまう何かが、心の中にあるのかもしれませんが・・、依存状態に陥ってしまう前に、ほどほどで止められる自分になりたいものです。
依存かどうかは分からないけれど、止めたくてもやめられないことが有りましたら、是非一度福井ぴゅあカウンセリングルームにご相談ください。