脳は、主語を理解できない
「脳は主語が理解できない」と聞いたことがありませんか?
脳は情報を処理する器官として、多くの複雑な機能を持っていますが、脳が主語を自覚できない理由としては、自己を「主語」として認識する能力は、他の複雑な神経回路や精神的プロセスに依存しているからだそうです。
なんか難しい話ですが・・
人間の脳は生まれてから成長し、社会経験を通じて自己認識を発達させる、いわゆる自己認識の発達・記憶、感情、社会的経験が大きく影響し、自己を他者と区別するための高度な認知機能する意識の複雑さ・そして哲学的な自己の概念・自己を認識するための特定の神経回路が必要なことから、脳は常に自己を明確な主語として自覚するわけではないらしいのです。
私たちが、日頃何気なく使っている言葉ですが、脳は主語が理解できないので、自分が発した言葉を自分のこととしてとらえてしまう。たとえ他の人に対して言ったほめ言葉でも悪口でも、自分に返るということですね。
ここで言う脳は、古い脳「旧皮質」を指します。大脳新皮質(理性・知性の脳)を「新皮質」それ以外を「旧皮質」と呼び、人間特有の高度な精神活動を担当する「新皮質」は主語を理解できているのですが、感情を司る「旧皮質」のほうは認識できず、新しい脳から送られてくる情報をすべて鵜呑みにしてしまう性質があります。
ですから人の悪口を言うと、脳の中では自分が悪口を言われた時と同じ状態になります。つまり、相手の悪口を言うことは、自分自身に悪口を言っていると判断し、自分自身が傷つくことになります。
人の悪口を言っている人は、なぜか自己嫌悪に陥っていくのはそのためだそうで、人に対し攻撃的になりますが、知らないあいだに自分を攻撃してしまうわけです。
ですから、できるなら悪口や否定的な言葉は、使わないように注意したいものです・・・
しかし、毎日ストレスフル(stressful)な生活を送っている私たちですから、どこかで負の感情や否定語を吐き出さないと、心が壊れてしまいます。そのような時はどうぞぴゅあカウンセリングルームをご利用ください。