劣等感から抜け出す
昔の話ですが、私の親(特に母)は学歴よりも「いい旦那さんを見つけて主婦になるのが一番幸せ」との考えだったので、普通科の高校に行かせてもらえませんでした。高校ではいつも上位の成績でしたが、それでも大学進学はさせて貰えませんでした。姉たちも私と同じ、進学させてもらえなかった悔しい思いがあったようです。
社会に出て非常に苦しんでいた頃、「あの時大学に行かせてくれていたら、私はこんなツラい人生にはならなかった」との思いでした。口にこそ出しませんでしたが心の中で母を責め、一方で気持ちを強く訴えなかった自分をも責めていました。そして、スムーズに大学や大学院に行っている周りの人達に対して、悔しい思いと劣等感を抱いていました。
一番上の姉も「ウチの親は私達がやりたいことを全部反対した」と、すでに他界した親に対してそのような言葉を言っていました。正直私もそう思うところはあります。姉は長女ということもあり、就職先も親の決めた会社、親の言うままの人生を歩んできたから思いが残っているのだと思います。
私は大人になってから、一生懸命働いたお金で大学や大学院で勉強してきました。さほど苦労と思わずにこれました。その積み重ねで今があります。今となれば親は親の考えがあり、子どもにとって一番いい方法と思い込んでいたのだろうなと思っています。
もし親との考えが違うなと思ったら、大人になってからやり直せばいい。それでも決して遅くはありません。今はそう強く言えます。
劣等感は、エネルギーとなって自分を奮い立たせてくれます。アドラー心理学「劣等感補償」「優越性の追求」振り返ってみると自分にも当てはまるところがあり、人って案外タフ、変わってゆける、抜け出せるんだなと思います。もしあなたが、自信がなく劣等感からなかなか抜け出せないなら、是非福井ぴゅあカウンセリングルームにご相談ください。カウンセリングでお話ししてみませんか?きっと新しい自分発見ができると思います。