親しい人との、悪化した関係を修復したい時
前回、親しかった人と悪化した関係になった場合を書きましたが、その関係をそのままにしておいたほうが良いのか、良好な関係に修復したほうが良いのかを考えてみることは重要です。
考えようとする場合には、 まず自分の気持ちを振り返り、自分はどのように感じているのかを客観的に理解することが大切です。
よくあるのは、自分はこんなこともしてあげた、あれもしてあげた。なのに相手は何もしてくれなかった、あるいは×××された、裏切られたなど怒りが倍増するような考え。
もちろん、自分がしてあげたことを考えることはあって良いですが、冷静に関係を振り返るためには
・話を聞いてもらった
・教えてもらった
・支えてもらった
・応援してもらった
・助けてもらった、など、相手から「してもらった」ことを振り返ってみるのもお奨めです。すると別の視点から見つめることができ、感情を冷静に整理し状況を見つめ直すことができます。そして、なぜ悪化した関係になったのか原因を客観的に考えてみましょう。
次に、気持ちが冷静になって話せるようになってから、相手に連絡を取りましょう。話し合いの場は落ち着いて話せる環境が良いでしょう。相手の意見や感情を聞き、また自分はこう思っていると正直に伝え、感情を共有することが大切です。対話は誤解を解く良い機会です。
そして、相手の考え方や感じていること、相手の立場を理解しようと努めてください。ただ、こちらが一方的に低姿勢になることではなく、お互いに相手の気持ちを尊重し受け入れる姿勢が重要です。
対話の中で、もし自分の行動や言動が何らかの影響を与えたと分かった場合には、反省し謝ることも大切です。相手に対して素直かつ誠実な気持ちで謝罪し、これからは直す気持ちがあることやその姿勢を示しましょう。
関係性を修復するには時間がかかることが多いですが、焦らずにお互いの信頼関係を再構築していくためのプロセスも必要になります。以前、一緒に行って楽しく過ごしたことを振り返ったり、一緒に笑った場面を思い出し、共に笑えることは良好な関係修復を取り戻す助けになります。
修復には互いの気持ちが落ち着くまでの時間が必要ですし、努力が必要ですが、お互いに相手を理解しょうとする気持ちがあれば、いつかは関係が改善できる可能性は高くなると思います。このまま疎遠になってしまうのは残念、修復したいとの気持ちがある方は、修復の時を願いながら、自身の心を整える時期をもってください。
もし、どうすれば良いのか自分でも分からない方や、気がかりなことや不安がある方は、ぴゅあカウンセリングルームにご相談ください。