発達性トラウマ障害

一般的な発達障害と言われるものによく似た発達性トラウマ障害 (DTD)というものがあります。これは子どもの脳が発達する過程で、継続的かつ長期にわたる虐待やネグレクト、家庭内暴力、性的虐待などのトラウマティックな経験をすることで、その発達が正常に進行しないことが原因とされ、トラウマ体験を受けることによって発生する障害です。

福井大学教授の友田明美先生の一連の研究では、性的虐待における後頭葉の萎縮、及び脳梁の萎縮。暴言被曝による側頭葉の肥大。複合的虐待による海馬の萎縮など一般的な発達障害よりも脳にはるかに広大な異常がみられた、と発表しています。

母親がASD(自閉症スペクトラム)や、健常者と自閉症者の中間的な領域にいるBAP(自閉症発現型)の場合、子育ての問題に結びやすく、未診断のADHDの発達障害が疑われる子どもは、特に被虐待児になる危険性があります。親の発達障害や気分障害の存在が、被虐待児の発達性トラウマ障害として連鎖する場合もあるのです。

発達性トラウマ障害の主な特徴として

・対人関係の問題

・感情の抑制や調整の困難

・自己認識の崩れや自尊心の低下

・慢性的な頭痛や腹痛などストレス関連の症状。

・衝動的、自己破壊的な行為

上記のような特徴は、ADHDのような特徴と間違われるほどで、杉山登志郎先生は「第四の発達障害」とまで命名しています。診断は非常に難しいようですし、治療は発達障害とともに複雑で、服薬や療育、心理カウンセリングなど多岐にわたる支援が必要となります。ぜひ福井ぴゅあカウンセリングルームにご相談ください。