心の疲れと心の健康
「心が疲れている」のと「心が健康、不健康」というのは、よく似ていますが、ちょっと違うということをご存知でしょうか?
「心が疲れている」とは、精神的なストレスや圧力が蓄積されている状態で、次のような感情や症状で表れます。
・不安やうつ状態、孤独感などのネガティブな感情が持続したり、疾病となる場合もあります。
・常に緊張感を感じたり、どうしょうもない不安がつきまとい、押し潰されそうになる。
・些細なことでイライラしたり、悲しくなったり、感情の起伏が激しく不安定。
・物事に集中できず、思考がまとまらないなど集中力の低下
・会話や人間関係が面倒に感じられることが増え、引きこもり状態になる。
・自責の念や孤独感を感じる。
このようなことが「心が疲れている」状態です。このようなことを感じたら休息を取ることや、趣味やリラクゼーションを試みる、カウンセリングを受ける、また精神科受診をすることが大切です。
また「心が不健康な状態」とは「疲れ」と重なる点もあります。
・やる気が出ない、自分を過度に否定する。自己評価が低い。
・ストレスに圧倒されやすく、ストレスに対して適切な対処法が見つけられない。
・人との関係が疎遠であったり、他者と対立しやすく、人間関係のトラブルが起きやすい。
・人が頑張って!と、良かれと思って言った言葉も否定的にとらえてしまう。
・他者に対して批判的な感情をいだき、良好な人間関係を築けない。
・目標や夢を感じられず、生活に意味を見出せない。怠惰な生活を送る。
では「心が健康な状態」とはどういう状態なのでしょうか。それは
・素直に喜びを感じ、感謝や満足感などポジティブな感情を感じることができる 。
・ ストレスや困難な状況に、うまく対処しょうとする適切な能力を持っている。(ストレスコーピング)
・健全な人間関係を築ける。相手の喜びを妬みやひがみなく素直に喜べる。相手を理解し尊重できる心です。
・ 自分の強みだけでなく弱みも理解し、自分自身を受け入れられる。自己肯定感が高いということ。
・目標や夢に向かってたゆまぬ努力をし、充実感を得ている。など。。
心の健康は、クオリティー オブ ライフ(QOL)に大きく関係し、生活の質や人生そのもの質を向上させる要因となります。
人はオギャーと生まれてから、決して良いことばかりではありません。「こんなの嫌だ」「何もかもうまくいかない」「逃げ出せるものなら逃げ出したい」そう投げやりな気持ちになっってしまうこともあります。人と比べて自分は損している、真面目な者がバカをみる…、そんなことを思う時もあるのではないでしょうか。
私も挫折や困難が次から次と押し寄せてきたこともありますし、今も気苦労が全くない訳ではありません。ただ、身体の健康に気を付けるのと同じように、心の健康に気を付けたいと意識しています。そして、色んな人の成長や喜びを共に喜ぶことができる自分になりたい、そう思っています。そして、自分を卑下し人を羨ましく思ったり、ねたましい気持ちを抱いていないか…、なるべく自分の心を俯瞰(フカン)してとらえるようにしています。
もし、今あなたが自分の心は疲れているな、不健康だなと感じているとしたら、心の専門家のぴゅあカウンセリングルームにご相談ください。
ただ今、予約が込み入っており入りにくくなっております。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。どうぞお早めにご予約くださいますようお願い申し上げます。