不登校は必ず悪いことではないけれど
子どもが不登校になると、親は「まさかうちの子が!?」と慌てふためき、この子はどうなってしまうのだろう…とショックで打ちのめされてしまいます。
しかし、2.3年したら登校できるようになったり、新しい道を選び歩いてゆく人もたくさんいます。案外、必ずしも悪い訳ではないのです。その理由として
・精神的な健康を維持: 学校に通うことで生じるストレスや不安から解放され、心が癒され長期的には心の健康を取り戻せることがある。
・学校以外の別の学び方: 学校に頼らずに、家庭学習、オンライン学習、フリースクールなど違った教育や学びの方法を選ぶことができる場合がある。
・成功体験の増加: 学校外での活動によって成功体験を得ることできた場合には、自己肯定感が高まり、将来的な目標や自信につながることがある。
・人間関係の再構築: 学校生活での人間関係に悩んでいた場合、自分にあった他のところの活動や場所で、新しい人間関係を築くことができる場合もある。
・価値観の多様性: 不登校に対する理解が進んでいる現代では、個々の価値観や生き方が尊重される傾向があります。不登校を経験することで、多様性を受け入れる柔軟的な価値観を持つこともある。
・自己理解や自分探し:不登校により、自分の内面を見つめ直し、自分にとって何が大切かを考える時間を持つことができる。このプロセスは成長や自己理解につながることがある。
先程も申し上げましたが、不登校になると、ショックで親も子も脱落者になってしまったような気持ちになってしまいますが、このように一概に悪いとは言えないものなのです。
無責任のように思われるかもしれませんが、長年この仕事をしていると、不登校だった子が、苦しみながらも自分の道を模索し歩き始めることが多く「良かった、よく乗り越えたね…」そう思うときがあるのです。
ただし、家庭内の問題や、社会性やコミュニケーション能力の問題、落ち込みや強い不安、体調が思わしくないなどが背景にある場合は、必ず心理専門家や専門医に相談し、その問題解決に取り組む姿勢は必要です。そして大切なのは、子どもが安心して自分自身を見つめられる環境を提供することです。
不登校でお悩みの方は、長年に渡り、福井県のスクールカウンセラーをしているカウンセラー、ぴゅあカウンセリングルームにご相談ください。