自他境界(バウンダリー)

自分と他者との心理的な距離を適度に保つことは、良好な人間関係を保つためには大切なことですが、相手が不快な思いをしているのについズケズケと入り込んでしまったり、自分のことのように思い不安に思ったりすることがあります。

ニ十年ほど前でしょうか、「ガングロ」金髪の髪に黒い化粧や日焼けした顔、奇抜な服装のスタイル、いわゆる「ギャル」が流行った時がありました。TV番組で、化粧をとるとどんな素顔?とやっているのを見たことがありましたが、私から見たら「全然素顔のほうが可愛いやん」って思いましたね😄

では、なぜあのようなスタイルをしたがるのか?これは「人との心理的な境界線が曖昧」なことが影響しています。自分と他者との心理的な境界線が曖昧なため、人から入り込まれるのが怖くて、入り込まれないよう外見で過剰に他者との違いを表現しているのです。しかし本人は全く気づかず、単に流行りだからとやっていたと思います。

曖昧な自他境界の人は、先ほど述べたように過剰に人の心にズカズカ入り込んでしまいがち。人の問題なのに出しゃばってお節介をしてしまう。また人がされたことなのにまるで自分がされたように感じます。例えば、人が怒られているのを見ているだけで、あたかも自分が怒られたかのように感じて落ち込んでしまうのです。また人の課題なのに、頼まれると断れず結局自分が抱え込み困ってしまうetc。。

あるいは、他者との心理的境界に強く不安を感じるため、過剰に防衛してしまい、素っ気ない人のようにふるまったりします。

このように他者との境界線があいまいだと、人間関係に支障をきたしやすくなります。それは心の不安定さにも繋がります。

このバウンダリーの影響は、境界性人格障害やHSP、アダルトチルドレン、発達障害の方は特にあるようです。でも誰でも一つや二つ思い当たることがあるかもしれません。

気を使いすぎて疲れている、ノーと言えない、つい人とトラブルになってしまう方は一度福井ぴゅあカウンセリングルームにご相談ください。性格的な遺伝や家族関係、生育歴、エピソード、様々な角度からお話をうかがいご相談に応じます。どうぞお気軽にご相談ください。