対人関係

小さい頃から様々な人と出会ったりいろいろな価値観に触れたりすることから、人を尊重し共に生きていく姿勢が身についてきます。その出発点となるのが家庭ですが、核家族化や少子化により、家庭内で人間関係の基礎を学ぶことは難しくなっています。
社会に出てから、人と接するのが苦手、どう対応していいのか分からない、人の目を気にしてしまうなど生きづらさを覚えている人も多いと思います。どうしたら円滑な対人関係を持てるのでしょうか?

<地域での人間関係>

最近、人間関係が希薄になっていると言われており、近所付き合いもその1つです。一戸建てにおいてもマンションにしてもご近所付き合いがあります。「遠くの親戚より近くの他人」という言葉があるように、火災や災害などのイザまさかの時には、遠いところに居る親戚より近くの人に助けられることになります。
しかしうまくいけば良いのですが、近所だからこそラブルになることも多いようです。
また、地域コミュニティにおいては伝統的な自治会や、町内会、子供会や婦人会、老人会などがありますが、それぞれのイベントごとに参加する・しないという問題でも悩むことがあるかもしれません。 地域の中での付き合い方について、お伝えします。

基本:まず引っ越ししたときには必ず挨拶。自治会の班長さんに挨拶が必要な場合もあります。
距離:近すぎず遠すぎず適度な距離を保つ。近すぎて深入りするのは避けましょう。トラブルを招くこともあります。
挨拶:出会った時にはまず自分の方から挨拶しましょう。明るい声で挨拶されると誰でも気持ち良いものです。良好な人間関係の基本です。
会話:ちょっとした会話には加わっても、人の悪口や噂話には気を付けてください。悪口には参加せず、深入りしないのかコツです。
当番、ルール:ゴミステーションの掃除など様々な当番やルールがあります。当番はしっかり守っておこない、ごみ出しのルールも守りましょう。このようなことをルーズにすると周囲から批判されることにつながります。
役目:自治会での役が回ってきた時には、特別な理由がない場合にかぎりなるべく拒否しないで受けましょう。面倒と思っても参加することが、近所の人との良い交流につながります。
行事:町内での行事しはできるだけ参加しましょう。

<職場の上司>

毎日の生活の中で長時間を占める仕事。職場の人間関係の問題は私たちに大きな影響を与えます。ストレスフルな生活は心身の為にもよくありません。「理不尽なことばかり言われる」「仕事がやりにくい」など、特に上司との関係で悩む方が多く、うつ病にまで陥ってしまう人もいます。
より良い関係を築くことは非常に難しいかもしれませんが、できるだけストレスを軽減したいものです。上司との付き合い方や対処法をご紹介しますので、参考にしてください。

・「上司とは・・・こうであるべき」などの先入観を捨てる。
・上司も人間、「完ぺきな人間ではない」ことを認識する。
・頼まれた仕事は早め早めにやる。
・笑顔と意欲は評価UP。笑顔で挨拶、頼まれた仕事を笑顔で意欲的に引き受ける。
・上司のタイプを知る。
(仕事の主義・キャリア・思考・性格・情緒的か分析的か・行動パターン etc)
・素直に感謝の気持ちを述べられない場合でも、礼儀をわきまえ敬意を払う姿勢を持つ。
・媚びない、しかし自分の方から働きかける。
・ダメ上司と思っても、どこか良いところはあるもの。いかにうまく操縦して接するか。
・アフター5に誘われたらできるだけ参加を。
(ノミニケーションは自分の意見を言える関係づくりにつながる。)
・もしも苦手な上司ならば、なおさら距離を保ち、礼儀正しく接する。
・ホウレンソウ(報告・連絡・相談)はキッチリおこなう。
・上司の立場になって考えてみる(今まで見えてなかった物が見えてくることもあります)

<どうしても好きになれない上司の場合> 
  ・とりあえず従うそぶりで適度に流す。
・上司は部下を選べても、部下は上司を選べないと割り切って考える。
・文句が多い上司なら言わせておく。(自分の心が折れない為)
・自分の異動を願い出る。
・時には、意見をぶつけてやり合うことも必要かも。
・反面教師として「こんな上司にだけは、ならない!」と誓う。
・上司の異動を、ひそかに心待ちにする。

<同僚との関係>

仕事で力を発揮するためには、日ごろから周りとの良好な人間関係が不可欠です。しかし職場の人全員と仲良くすることは不可能に近いと思います。同僚でも気が合わない・苦手な人が居るのは当たり前です。しかし、うまくいかないと憂鬱で仕事そのものまで苦痛になってしまいます。そうならないため次のことに気を付けてください。

1 まず自分から「いい人だな」と思う。
仕事上の仲間は友人と違い気の合う人ばかりではありません。しかし、人は好意を向けられると、好意を向けた相手のことも好ましく思うことが明らかになっています。まず先入観を排除して「気の合う人・いい人」と思ってみてください。気持ち次第でしぐさや行動が変わります。自分から行動してみてください。

2 仕事として割り切る。
苦手な相手だからと言って無視したり、不愉快な態度をするのはNG。例え嫌いな同僚だとしても仕事は仕事です。ビジネスとして普通の態度で、やるべきこと伝えるべきことはキッチリ行いましょう。

3 とにかく挨拶
「おはよう」「お疲れさま」「お先です」など、自分からあいさつ、声掛け、をしていきましょう。「なんで同僚のあいつに」などと思ってしまう人は、「今後、自分が気持ちよく仕事ができる為に」そう思って声掛けしていきましょう。そのうち気が付くと、気持ちの良い関係が築かれていると思います。

4 距離感をつかむ人は誰でも「自分にこれ以上近寄らないで」とのパーソナルスペースがあります。それは肉体的にも心理的にもあります。それが近い人や遠い人、人によって違います。特に心理的なものは繊細で、こちらがどうってことないと思う話でも、相手は「ズカズカと心に入って来ないで!」と拒否感を覚えることがあります。そのことが嫌われる原因になることがあります。
相手との適度な距離感をつかんでください。

5 仕事上での喜びを共有する
互いに連携や協力が必要な場合が多いのが仕事です。1つの事を創り上げ成していく作業は、時にはキツイことだったり苦しいことだったりしますが、完結したときには達成感や満足感を味わいます。その時には、素直に気持ちを伝え共に喜びを感じてください。仕事の内容だけでなくイベントや飲み会の幹事などでもよいのです。一緒に苦労し作り上げ、完成した喜びを味わってください。相手の新しい面を発見できます。

<あなたにプラスになる同僚>
深入りしすぎず、適度な距離の境界線を引いて付き合ってくれる同僚。
必要以上に気を使いすぎず、自然体で接することが出来る同僚。
困ったときに助け船を出してくれる同僚

<ジョハリの窓>

「ジョハリの窓」をご存知ですか?これは対人関係を円滑にするヒントを与えてくれるツールです。
自分には人に対して「自分が知っている自分、知らない自分、他人が知っている自分、他人が知らない自分」の4つのこころの領域が存在すると考えます。4つの窓に分類してどの窓が広いか?と理解することで、自分を知ることができる良い方法です。自分を知ることで、他人とのコミュニケーションを円滑にすることが出来るものです。ぜひ参考になさってください。

ジョハリの窓

図のように、自分には4つの領域が存在すると考えます。
ジョハリ窓の牙城から抜粋

<4つの窓>
• 開放の窓:自分も他人も知っている自分(open self)
自分が考えている自分と、他人から見えているが自分の姿が一致している状態を示します。この領域が大きければ、自分も知り他人も知っていて、誤解のない円滑なコミュニケーションができます。
• 盲点の窓:他人は知っているけれど、自分は知らない自分(blind self)
自分に分かっていない領域ですが、しかし他人には分かっている領域です。知らず知らずにしているクセや特徴で「あの人自分では気づいていないけれど○○だよね。」などと言われる部分です。
• 秘密の窓:自分は知っているが、他人は知らない自分(hidden self)
自分一人の秘密にして他人に隠している領域です。ここの領域が大きいと、他人一致した部分が少なくなるため、コミュニケーションが不自然になりがちです。つまり秘密にしているためウソをつくことにもなりかねない領域です。
• 未知の窓:自分も他人も知らない自分(unknown self)
あなた自身も周囲の人も気付いていない領域です。この部分は無限の可能性を秘めた領域でこれからのあなたが成長する可能性を秘めています。

人間関係において、自分を隠さず「解放の窓」を広げる、つまり『秘密の窓を』狭めることが、コミュニケーションのコツとなります、方法は次の2つです。

自分を隠さない自己開示 オープンになろう!

人からどう思われているのか‥気にしすぎてうまく自己開示できなかったり、開示することを拒否する人ほど、対人関係においてよく悩む人と言えます。
「あなたはあなたのまま」「ありのままのあなた」で居ることは、「開放の領域」を広げることになります。人からどう思われているか気にするよりも、本来の自分の気持ちや考えに正直になることが大切です。
あなたが相手に自己開示すると、相手も自分をさらけ出しやすくなります。またあなたのことをより知ってもらうことになります。それは「開放」の領域の広がりです。

他者からフィードバックをもらう アドバイスを素直に受け止めよう!

フィールドバックとは、あなたの話を聴いたりあなたの様子を見た相手が、感じたことをあなたに伝えることです。それは「コワい」と思われる人もいらっしゃるかもしれませんが、その言葉を聴いて、「そのように受け取られているのか」「そう見えているのか」と卑屈にならず素直に感じることが大切です。
相手からのフィードバックは自分に気づきを与えてくれます。「盲点」の領域にあるものの気づきです。それにより「開放」の領域が広がります。

「解放の領域」を広げて気付きを得よう! 道へのチャレンジ!

自己開示とフィールドバックをすることにより、「開放」の領域がどんどん広くなります。あなた自身も相手も知らなかったことに気づくことがあります。「未知」の領域の「気づき」です。自分を表現することや、人から指摘されることに抵抗を感じる人は、人からのアドバイスをもらうことが少なく、すなわち気付きを得ることができません。

ジョハリの窓が示しているのは、他人の存在が自己理解を深め、気づきをもたらしてくれることです。
他人なら誰でも良いというわけではありません。「正しい」聴き方ができる人で、正しく伝えることが出来る人でなければなりません。「正しい」聴き方とは、ロジャーズが提唱した「受容」「共感」「自己一致」。それができるのは訓練を受けた人です。もちろんそれが出来る友人や知人なら良いと思います。
しかし、本当に自分を変えたいそう思うようでしたら、カウンセラーにご相談ください。
カウンセラーは、あなたの自己理解を深めて、気づきを得る効果的なサポートをおこないます。
対人関係において苦しんでいるあなた、ぜひお越しください。一緒に頑張りましょう。

あなたのお悩みを、お気軽にご相談下さい。
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